メラニン生成を助ける栄養素(サプリメント)は?

艶やかな黒髪を生成する源であるメラニンは、頭皮のメラノサイトで作られています。
このメラノサイトを活性化させることは白髪予防を考える上で一つの命題として考えなければなりません。メラノサイトが健全に機能するためには、数種類の栄養素の存在が不可欠と言われていますが、そのうちの3種類の栄養分について考察してみましょう。
●ヨード
ヨードは、人間の体、生命の維持に欠かせない成分で、体の成長に無くてはならない生理作用を持っています。
ヨードは、海藻類に多く含まれる栄養分ですが、日本人は古の時代から海藻を摂取し、知らず知らずこれを補って生きてきました。ヨードには細胞の新陳代謝を助長する働きがあり、細胞が生まれ変わる際に不可欠な要素であると考えられています。
人間の髪の毛も生え変わる周期があり、細胞の生まれ変わりと深く関わりがあります。
もちろん、ヨードは頭髪にとっても欠かすことの出来ない存在であり、ヨード無くして健全なメラノサイトの機能は成されません。
●チロシン
チロシンはアミノ酸の一種で、細胞がたんぱく質を作る過程で必要とされる成分です。
脳内ではアドレナリンなどの原料となるこのチロシンですが、頭髪内、メラノサイトにおいては、メラニン生成に不可欠な原料であり、チロシンが欠乏している状態で生えてくる頭髪はメラニン欠乏の髪の毛=つまり白髪となります。
チロシンは、もともとチーズから発見され、乳製品に多く含まれることが解かっているほか、納豆や味噌、胡麻、落花生、アーモンド、絹糸などに多く含まれると言われています。
●銅
銅はメラニンの生成時に欠かせないチロシナーゼという酵素の生成に欠かせないミネラルの一種。
銅が不足すると間接的に毛や皮膚の脱色と行った症状を引き起こすことがあります。
食品では牛肉(レバー)、牡蠣(生)、しゃこやほたるいか、桜海老などの魚介類、きな粉や大豆にも含まれています。