白髪染めとおしゃれ染めは何が違うの?〔白髪ペディア〕

白髪を染めるために使う、白髪染め、そして一昔前まではおしゃれ染めと呼ばれていた現代のヘアカラー。
ドラッグストアなどで同じコーナーに設置されていることが多いこの2つの製品は用途や使用方法などに違いがあるのでしょうか?
白髪を染めるテクノロジーで考えると、アルカリ剤を用いてキューティクルを開き、髪をブリーチして染色するという基本的メカニズムは同じと言えます。
ただし、脱色する力と染める力の加減に差があります。
もともと黒い髪の人が使用した際に一般的なヘアカラーと言うのはメラニン色素のある頭髪を明るい髪色に染めることを目的として開発市販されており、脱色力は高いが、染毛力が低いという特性があります。染めあげる力は弱いためメラニン色素の抜けた白髪を染めるという点では役不足とも言えます。
これに対して、白髪染め製品は、もともと黒い髪の人が使用するおしゃれ染めと比べたときに、染毛料の比重が高く、黒い髪と白髪の色の調整を合わせるような配合をされ作られています。
このバランスによって黒い髪であっても白髪であっても同系色に染めあげることができるようになっているのです。
暗めの色だと、少しくらいは白髪も入り、白髪染めだと白髪の無い人が使用したときに若干抵抗を感じてしまうという意見が多かったことから開発が進んだといわれています。
髪を染めるその他の市販製品には、
・ブリーチ → 白髪でない通常黒髪の方の髪を脱色することを目的に開発された製品です。
・カラーリング → ブリーチしている方の髪を染めることを目的として開発された製品です。
・ヘアマニキュア → 髪の毛をカラーコーティングすることを目的として開発された製品です。
※白髪のみ発色するものとして認識して結構です。
※ドラッグストア等で見かける「ヘアマニキュア」は多くがヘアカラー剤です。
上記などが挙げられますがどれも用途が完全に異なるものだと予め理解しておきましょう。